マットレス高速乾燥機 MHD4の開発

設備概要

洗浄・脱水されたマットレス4枚を短時間で且つ彽ランニングコストで乾燥させるのが、マットレス高速乾燥機:MHD4です。
ファイバー製品であれば最短45分、ウレタン製品でも最短60分で完全乾燥します。

注1:当社実験値からの結果(時間)表示 / 含水率30%以下
注2:対象製品、稼働季節により若干の運転時間変動有り
注3:MHD4とは、Mattress Highspeed Dryer 4の略称です

熱せられた熱源(電気ヒーター)に庫内空気を繰り返し送り込む【湿熱循環運転】によって、高温・高湿状態を作り出します。高温による蒸発【乾燥】の促進と、高湿(湿式)による【除菌効果】を同時に実現します。
庫内を循環していた空気を排出し、的確なダンパ制御を行い外気を取り入れ、カラッとした熱風を送り込む事で、4枚のマットレスを同時且つムラ無く乾燥します。
熱源(電気ヒーター)を停止させ取り込む外気のみを送風し、取り出しやすい温度までマットレスの温度を下げます。また、暖かいまま取り出して放置する事による結露も防ぎます。

開発の経緯

田辺工業では少子高齢化が進む昨今、高齢者・福祉業界向けに当社技術を集結して何か役に立てないかを考えて参りました。
要介護者が最も長い時間を過ごすベッド、それも体が触れるマットレスに着目し、そのメンテナンスについて「熱機器/乾燥」の技術を応用し、商品化に結びつけました。

期待される用途・効果

マットレスを「洗う」ことよりも、時間(手間)とコストのかかる「乾燥」に以下のポイントで貢献します。

1)電気ヒーターを採用することで、お客様の導入コストを低減
2)マットレス内部を高速昇温する為の構造・自動制御で、短時間での乾燥を実現
3)低ランニングコストを目指したヒーター制御【SSC制御:Solid State Contactor】
4)どなたでも簡単に操作できるタッチパネルを採用
5)湿式消毒と同様の効果を得られる「湿熱循環運転」を採用

その他の取り組み